雇用セーフティネットについて
(一社)福岡建設業協会では、建設企業で働く労働者が雇用に対する不安を感じることなく、安心して働けるよう「雇用のセ-フティネット」に取組んでいます。 これは、意欲と能力のある企業及び労働者を支援し、失業なき労働移動を実現するための取組みです。
建設産業雇用セーフティネットの考え方
- 能力開発を通 じて企業の競争力を高め、労働者の失業なき労働移動を実現する
- すべての建設企業は、企業内での雇用を維持するために新事業の開拓や配置転換、 総額人件費の見直し等を進めなければなりません。また、競争力を高めるために、 労働者に対して能力開発を計画的に実施し、建設産業に関する知識や技術を深める よう努力する必要があります。
さらに失業なき労働移動を実現するために、労働者も自ら職業能力をブラッシュ アップするとともに、他産業においても通用するような追加的能力、すなわちエン プロイアビリティ(市場への適応力)を身につけていく必要があります。 建設産業の中小事業者にとって、能力開発の機会を確保することは、なかなか困 難なことではありますが、業務の繁閑差を念頭にあらかじめ年間計画の中で位 置づ けたり、国の助成措置等を活用するなど、自社の置かれた状況に合わせた創意工夫 を図って取り組むべきことなのです
- 中長期的な展望のもとに必要性の高い事業から早急に取り組む
- 建設産業雇用セーフティネットは、各種の支援を進めるにあたり、必要性の高さ に応じて段階的に取り組んでいきます。 まず取り組むべきこととして、労働移動を円滑に進めるための仕組みづくりの支 援があげられます。具体的には、人材のマッチングを図るために、人材情報の収集・ 提供を目的とした「雇用情報システム」の構築を進めます。次に、労働移動を円滑 に進めるための能力開発の支援が必要となります。
中長期的には、建設産業として将来を託したい人材を確保できるような魅力的な 雇用環境の構築を進めます。意欲のある労働者が夢を持つことができる産業をめざ し、IT化に対応した教育など多様な能力開発の機会を準備する等、人的資源(人材)の観点から建設産業の変革を支えていきます。